【cannondale SUPERSIX EVO第三世代インプレ】旧世代の「乗りやすさ」は受け継がれているのか?!

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サイクリストAさん
サイクリストAさん

カラオさん第三世代のSUPERSIX EVO乗ってるんだって?

第一世代や第二世代と違ってエアロに振って賛否両論らしいけど実際のところどうなの?

カラオ
カラオ

結論、いいバイクです!!

第一世代のEVOにも乗っていた+第三世代に約1年乗ったカラオならではの視点でインプレッションします!

試乗でチョイ乗りとは違いますよ!

この記事のポイント

  • 形状はエアロに振ったものの、第一世代、第二世代が築き上げた「乗りやすさ」は受け継いでいる
  • カムテール形状になったことで直進安定性が増し、扱いやすさに磨きをかけた
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第一世代・第二世代のEVOの魅力のおさらい

①とにかく走りやすさを重視しているところ

第一世代、第二世代で評判のよかった箇所は、個人の感想で若干の違いはあるものの、

  • 軽やかな登坂性能
  • 快適性の高さ
  • 癖のないハンドリング
  • 脚にやさしいペダリングフィール

ということろでしょうか。

それぞれの良さがバランスよくまとまっているフレームなので初心者からシリアスレーサーまで「万能バイク」として支持されていたのです。

 

②エアロ要素よりも全体のバランス重視なところ

第三世代がビューした2019年6月時点では、各大手メーカーはエアロの要素(カムテール形状・下がっているシートステー、ケーブル内装等)が盛り込まれた軽量オールラウンダーを揃えていました。

そんな中、EVOはほとんどエアロの要素を取り入れていない第二世代が現行モデル(2015年モデル)でした。

唯一、エアロ要素の少ないバイクはcannondaleのEVOのみ、と言っていいような状況だったのです。

EVOは、エアロ要素よりも①で記述した走りやすさのために全体のバランスを重視した結果、トラディショナルな形状が好みのファンにも根強く支持されていました。

カラオ
カラオ

そんなEVOを愛し、あえて、EVOを選択して乗っていた方にとっては、エアロに振っちゃった第三世代への変更は、受け入れにくかった部分があったんだと思います。

 

 

というわけで第二世代から第三世代への大きな変化が、

  • 良いことだったのか、悪いことだったのか
  • これらのフィーリングが第三世代のEVOに残っているかどうか

に重点をおいて約1年間乗った立場でインプレッションします!

 

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第三世代EVO

第一世代に乗っていた者としては、第一世代・第二世代の「トラディショナルないいフィーリングが残っているか」そこが大事だと思うわけです。(二回目)

カラオ
カラオ

第三世代のEVOに1年ほど乗ってみて、旧世代のいいところはきちんと残っていると思います!!!

いいところが残りつつ、エアロなEVOへと進化しています。

 

登坂性能

EVOといったら、軽やかな登坂性能!と思い浮かべる人もいると思います。

  • 第一世代がフレームセットが700gをきる超軽量フレームだったこと
  • 第二世代も真円に近いチューブ形状の軽量フレームだったこと

この流れからEVO=優れた登坂性能というイメージは付いて回ると思います。

 

第三世代は第一世代と比べても、遜色ないと感じています。

むしろエアロになったことで、パワーをかけて上り切れるようなスピードの落ち切らない短めの坂は第一世代よりも優れていると思います。

自宅近くで何十回も走っている30秒程度の坂でのストラバのPRは第三世代のEVOで出ています。

 

快適性の高さ

快適性を測る指標として、

  • 振動吸収性(路面のでこぼこを如何にしてお尻に伝えないか)
  • 直進安定性(まっすぐ走りたい時にまっすぐ走りやすいか)

この2つで比較したいと思います。

 

第一世代と第三世代を比較すると、振動吸収性は良くなったと思います。

実は、第一世代のEVOに乗っていた時に気になっていたことがありました。

チェーンステーがかなり柔らかい設計だったからか、大き目の段差を越えた時に、振動は小さくなるもののその分振動が長く残ると感じていました。

ちょっとしたことですが、長い距離を乗っていると後半になるにつれて、それが地味に気になってくるんですよね。

第三世代では、そういうこともありません。

カラオ
カラオ

チェーンステーが第一世代よりも適度に硬くなり、全体のバランスを整えたからでしょうか。

 

もう1点、快適性の高さに寄与しているのがバイクの安定感です。

第三世代ではカムテール形状になったことで直進安定性が増しました

これはトラディショナル形状の第一世代とははっきりと系統の違いを感じます。(第一世代はひらひら系、第三世代はどっしり系だと感じます。)

 

直進安定性高い=鋭いコーナリングがしにくい=ダンシングでバイクを振りにくい

とトレードオフになる要素があるものなので、これも好みが分かれますが、横風が強い日や、集団走行で決まったラインを走らないといけないシチュエーションで、まっすぐ走ることに気を使わず走れる=精神的に疲労しにくい=快適性が高いということだと感じています。

カラオ
カラオ

チャレンジングなロングライドをする際には、この特性はかなり役立つと感じます。

 

癖のないハンドリング

快適性の箇所で書きましたが、直進安定性は強めのバイクなので、カラオも乗り始めの印象は曲がりにくいんじゃないかと一瞬疑っていました。

でも、そんなことはないです。

これは、フレーム特性というよりも、クイックとスルーアクスルの違いな気がしますが、このバイクは安心して倒すことができました

スルーアクスルの方が、クイックよりも剛性が高く、ホイールがよれる感じがしないので、結果的にバイクを大きく倒せるのでしょうか。

カラオはヒルクライムを中心に走っているので、コーナリングは得意な方ではありませんが、これだけ扱い安ければ安心してコーナーに入ることができそうです。

 

脚にやさしいペダリングフィール

脚あたりは優しいです。

トルクをかけていくと、適度にしなってくれるので跳ね返される感じはしません。

このしなってくれる感じは第一世代のEVOの良さを思い出さてくれました。

 

ペダリングについては、シッティングでもダンシングでもケイデンス低めで(80あたり)でトルクをかけていくと、良く伸びる印象です。

 

 

まとめ

いろいろ書きましたが、総じて、優し目のバイクがライダーを補助してくれるそんな印象を受けています。

カラオ
カラオ

実は、この印象は第一世代のEVO→TARMACに乗り継いだ際に、第一世代のEVOに対して感じたものでした。

結果このバイクはいいバイクだと思います。(←語彙力)

第一世代や第二世代が築いてきた「快適性」や「乗りやすさ」はきちんと受け継がれています。

受け継がれているだけでなく、エアロに振ったおかげ(?)で直進安定性が増して旧世代の弱点が改良されている部分もあります。

なので、結果このバイクはいいバイクだと思います。(←2回目)

 

補足情報

もう1点発売時に話題になったのが、ヘッドがダサいということ。

スペーサーが特殊な形状をしていて、この画像をみると、

カラオ
カラオ

なんだろう。。。

あまりかっこよく見えない。。。

スペーサーのせいかも?

フレームとスペーサーのバランスが他社製品と比べて整っておらず、スペーサーが5〜6枚になるとそのバランスの悪さが目立ってしまったようです。

 

カラオは今、こうなってます。

ハンドルも一般的な形状のものです。

スペーサーが2枚程度であれば、専用ステム&ハンドル(結構お高い)でなくても一般のステム&ハンドルでも違和感なく、使えるのではないかと思います。