2020年9月27日。
秋のMt.富士ヒルクライムが開催されました!
「秋の」と付く理由。
それは、新型コロナウイルス感染症の影響により6月の第17回Mt.富士ヒルクライムが大会中止となり、今回の大会はその代替大会として開催されたからです。
例年の富士ヒルとはいろいろと変更点があり、不安もありましたが無事開催されてよかったです。
カラオは選手として、あま子は応援に行ってきました☆
あま子さんは応援に?
ヒルクライムレースってスタートとゴールの地点が違うから応援っていっても最初だけじゃない?
行く意味あるのかしら?
まぁ、そうなんですけども。。。
スタート直前まで着ていた上着を預かったりしてます!
気分は女子マネージャー☆
例年の富士ヒルとの変更点を中心に、新しい生活様式に基づいたレースやイベントの先駆けとなるであろう秋のMt.富士ヒルクライムをレポートします!
秋のMt.富士ヒルクライム!これまでの富士ヒルとの違い
2019年まで | 2020年 | |
定員 | 10,000名 | 3,000名 |
受付 | 前日受付(代理受付可) | 受付なし(ゼッケン等は事前に郵送される) |
下山用荷物預け | あり | なし(自分で運ぶ) |
スタート | 申告タイムによるグループ毎に一斉スタート(グループ間は5分間隔) | エントリー時に選択した30分間隔の間にスタート |
フィニッシャーリング | 完走タイムごとにカラーを分けたリング | 今大会限りの同一デザイン |
イベント・出店 | あり | なし |
表彰式 | あり | なし |
感染症対策①定員削減
まず、例年と大きく違うところは定員が3分の1程度になっているところ。
「富士ヒル」といえばロードバイク界隈では一大イベントで参加人数が多いことでも有名です。
富士ヒルの定員は1万人で、主なヒルクライムレースの倍近くになります。
主なヒルクライムレースの定員
- 乗鞍ヒルクライム:4,500名
- まえばし赤城山ヒルクライム大会:3,700名
- 榛名山ヒルクライム:4,000名
1万名の参加者が前日(土曜日)から周辺の宿に泊まり、夕食を食べる。。。
例年、周辺はそれはもう混雑します。密です。
それが今回、定員が約3分の1になったことで、大会中だけでなく周辺施設での混雑も緩和されたのではないでしょうか。
感染症対策②受付の廃止
例年は前日受付が必須でしたが、今年は受付自体がなくなりました。
事前に郵便で以下のものが送られてきます。
- ゼッケン
- ヘルメットシール
- 計測チップ
- 体調管理シート
- バイクチェックシート
そのため、ゼッケンや計測チップの受け取りのために受付ブースに並ぶ必要がなくなりました。
これで会場内の密がひとつなくなります。
また、前日受付がなくなったことから、前日に周辺で泊まることなく当日会場に向かった方もいらっしゃると思います。
また、遠方からの参加で宿泊する場合、前日に受付がない分、周辺のライドなどに時間が使えます☆
あま子とカラオは河口湖と西湖を巡るライドへ出かけました!
30km程でのんびり回れるのでレース前のリラックスライドとなること間違いなし!
いつも通りの富士ヒルだったら前日から緊張でピリピリしちゃって、ゆるライド気分じゃないんだけどね~
今年はいい意味でリラックスした前日を過ごせたよ!
感染症対策③下山用荷物預かりの廃止
これまでの富士ヒルでは、下山する際の防寒具を運営側が用意したトラックに預け、そのトラックは当日、選手がスタートする前にコースを通り、ゴール地点へ向かう方法が取られていました。
この方法ですと、当日荷物を預ける人は、いくら自分のスタートする時間が後ろのほうでも、荷物預かり終了時刻までに会場に来ることになります。(前日に荷物を預けることも可能)
例年、なかなかの混雑っぷりです。
密です。
それが、今年は荷物預かり自体が廃止されました。
そのため、下山用防寒具は自身で持って上ることになります。
これは賛否両論あったようですが、感染症対策としては以下の効果があったと思います。
- 荷物を預けるために集まらなくてもよい
- 荷物の積み下ろしの際の接触感染のリスクがなくなる
感染症対策④スタートの仕方
これまでは、申告タイムの速い順に500~600名ほどのグループが作られ、そのグループごと5分間隔で一斉スタートしていました。
スタートの順番までは、グループごとに整列し、前のグループがスタートしたら列を詰めていく方法が取られていました。
500名がぞろぞろと移動する光景は圧巻です。
それが今年は、30分間隔の決められた時間内に自由にスタートしてよいという方法が取られました。
↑写真はスタート地点の様子です。見ての通り密は回避されています。
スタートの時間は8つから選べます。
単純計算で1つのグループで300名くらいがスタートすることになります。
例年の5分間に500~600名がスタートしていたことを考えるとかなりゆったりとしたスタートです。
スタート地点への全体の集合もなく、自分のスタート時間近くに会場に到着すればよいので、スタート地点にもそれほど人は集まることはありませんでした。
また、仲間内で集まってスタートしている人たちもいました。
いつもの富士ヒルだと申告タイムによってグループ分けされるから仲間とはバラバラのグループでスタートすることが多いんだよね。
スタート時間を自分で選べるので、
- 脚力に合わせてスタート時間をずらして、頂上付近で合流できるようにしてもOK
- 同時スタートで脚の合う仲間と競ってもOK
徹底してタイムを狙わなければ、いろいろと楽しめる方法はある気がしました。
参戦レポート
ここからはカラオの参戦レポートです。
カラオは6時半からの第一スタートでした。
指定の駐車場(シチズン時計マニュファクチャリング)には5時過ぎに着くようにし、軽くローラーでアップしてから、会場へ向かいました。
駐車場からは、ゆっくり走って20分かからない程度で会場へ着きました。
例年ですと指定の駐車場から会場までも大行列ですが、今年はガラガラで走りやすかったです。
6時15分過ぎには会場についていました。
会場までの道路も混雑していませんでしたが、会場内も全然混雑していませんでした。
どのぐらい混雑してないかというと、元々ある会場のトイレにさらっと入れるくらいです。
もちろん、例年ある仮設のトイレの設置もありません。
トイレを済ませ、スタート地点に整列しました。
6時30分のスタート直前には、だいぶ人が集まってきていました。
150人くらいは集まっていたと思います。
集まった150人程と6時30分のスタート開始とともにスタートしました。
会場から料金所手前のスタートまではある程度集団になっていましたが、脚力はバラバラな感じがしました。
予想通り、料金所を過ぎると集団はバラバラになりました。
私は脚の合う方と、2人でローテーションしながら、3分の2程度走ることができたので、幸運でした。
1:09:27でのゴールでした。
ちなみに私が走っているときは、他でもほぼほぼトレインは見ませんでした。
最初の下山グループで下山しながら、反対車線の上っていく様子を見てましたが、中盤スタートの方がまとまって走っている人が多かった気がします。
ちなみに持参しなければならない、下山用荷物はモンベルのリュックを背負って上がりました。
前年の雨で凍えたので、がっつり冬装備で下山しました。
- 冬用インナー
- レインウェア
- 長指グローブ
- パッド無しの冬用タイツ
- 冬用キャップ
- ネックウォーマー
これらの防寒具を持ち込みましたが、それでも下山は寒かった、、、
ウィンドブレーカーくらいの軽装な方もいましたが、タイムを多少犠牲にしても、安全のために着こんだ方がいいと思います。
走ってみての感想ですが、当たり前ですがタイムは出にくいと思います。
特にドラフティングの効果が出やすく、トレインで走る機会の多い脚のある方ほど、その効果は感じると思います。(それでも1位は1時間切りでしたが、、、)
対して、ライトな層については、普段の富士ヒルよりも走りやすそうでした。
普段の富士ヒルだと、走る人が多すぎて抜いたり抜かれたりするのに一苦労するようなそんな密集度ですが、今回は適度な混み具合だったと思います。
応援レポート
ここからはあま子が会場の様子をレポートするよ!
例年ですと、スタート会場は出場選手の他にも、応援に来ている方も大勢いらっしゃいましたが、2020年は応援の人はほとんど見かけませんでした。
理由としては、
- 会場内が密になることを避けるため
- 待ち時間に楽しめるイベントや出店がない
- 下山した選手がスタート地点に戻ってこない(富士スバルライン料金所解散)
- 雨予報だった
などが考えられます。
あま子もスタート地点へ応援に行きましたが、スタートを見送った後は速やかに会場から離れました。
今回の富士ヒルの開催案内を読む限り、選手以外の来場は禁止されていませんでしたが新しい生活様式でのレースでは応援者の制限(人数や時間など)が行われるかもしれませんね。
周辺施設の混雑状況
定員が例年の3分の1で、実際エントリーした人数は2,000名程でしたので、周辺施設の混雑もさほどではありませんでした。
河口湖周辺の飲食店
わたし達はいつもほうとうを食べに小作 へ行きます。
例年ですと、250席ある店内は満席でにぎわっており、順番待ちをすることも多いのですが今年は席に余裕がありました。
河口湖周辺のコンビニ
おにぎり等の炭水化物系商品は夕方18時を過ぎても数は少ないものの残っていました。
例年ですと空っぽの時間帯です。
まとめ
- 参加人数の削減、運営方法の変更など様々な工夫がなされ、秋のMt.富士ヒルクライムは開催された
- おかげさまで久しぶりのサイクルイベントを楽しめた
- 今後は、新しい生活様式に基づいた行動を求められると予想されるので、参加者も応援者も柔軟に対応していかなければならないと思う